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klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

記録を残す―安田 聡氏「レファレンスサービス12年間の軌跡―豊田市中央図書館での経験から」を読んで

先週の日記にもありましたが、日本図書館研究会の奨励賞を受賞された安田聡さんのスピーチが印象的で、読んでみました。実はそれだけではない発見もありましたが、とりあえず雑感を。

レファレンスという理論と現実での実際の間にある種の乖離が存在する分野*1を筆者が集めた4,000件近い事例分析と提言が主な内容でした。
行政資料、郷土資料、レフェラルサービスの重要性があげられていました。
受賞のスピーチの際にインターネットの資料について言及がありましたが、その中で安田さんが、若い方はインターネットで調べてもわからないから来る。そこにレファレンスサービスの可能性がある(内容はうろ覚えです。。)というお話をされていました。たとえば郷土資料などは地元に根付いかつネット上に中々見つからない*2ことが多いので、公共図書館の個性のひとつになるのかもしれないな、と思います。
スピーチの中でレファレンスの記録をとること、数のカウントだけじゃなく内容を記録することを強調して言われていました。
そして何気に注を読んでいると、思わぬ出会い(?)がありました。
この内容は2006年に行った発表がベースになっているそうです。その内容については、名古屋市緑図書館の田中敦司氏による報告文が『図書館界』58巻6号(2007年3月)に掲載されているそうです。
…ん?最近、どこかで聞いたお名前……?少し前に『みんなの図書館』に掲載された論文が話題になっていた方?
これも何かのご縁なので田中氏の論文*3も読んでみました。
これはやっちゃいけないな、これを嫌だと感じる人もいるんだなという事例がたくさんありました。ただ、レファレンスの記録はOKで読書記録がNGなのでしょうか??それが不思議です。

*1:安田聡「レファレンスサービス12年間の軌跡―豊田市中央図書館での経験から」『図書館界』59巻3号(2007年9月)より

*2:これを電子化することも大切なのかもしれませんが。

*3:田中敦司「図書館は利用者の秘密を守る―カウンターで感じた素朴な疑問から」『みんなの図書館』(2008年8月)