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klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

京都府立総合資料館トークセッション「新資料館に期待する」に参加して(メモといくつか印象に残ったこと)

行ってきました

日 時:平成25(2013)年7月14日(日曜日) 午後1時30分~4時30分
会 場:京都府立総合資料館 2階会議室
発話者:
江上敏哲氏(国際日本文化研究センター図書館職員)
兼清順子氏(立命館大学国際平和ミュージアム学芸員)
松岡弘之氏(大阪市史料調査会調査員)
福島幸宏氏(京都府立総合資料館職員:司会)
構 成:
 13:30~13:40 : 趣旨説明
 13:40~14:10 : 発話
 14:20~15:20 : セッション1 関西のMLA機関・文化資源の状況
 15:30~16:30 : セッション2 総合資料館に望むこと

ウェブサイト:
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/50shunen_talk.html

参加報告:
E1461 -京都府立総合資料館トークセッション「新資料館に期待する」 | カレントアウェアネス・ポータル
参加者ブログ:
2016年、京都から知的生産インフラの世界を変えていく!(総合資料館会館開館50周年記念トークセッション「新資料館に期待する」参加記録)- かたつむりは電子図書館の夢をみるか
羊図書館 京都府立総合資料館開館50周年記念 トークセッション「新資料館に期待する」
togetter:#総合資料館TS 50周年記念・京都府立総合資料館に期待する トークセッションまとめ(2013.7.14) - Togetter
Ustream: KPLA: 京都府立総合資料館の開館50周年事業を配信します。トークセッション、シンポジウムなど多様なプログラムを予定しています。

ここまで報告が出揃った今になって、何を書くことがあろうか(いや無い)ですが、せっかくなので。

全体を見て

  • 60名以上の参加
  • 参加者の属性はMLA の人
  • 関西だけでなく、関東からも

話題提供

  • 江上さん
    • トークセッション「新資料館に期待する」にて、極私的・心に残ったいくつか メモ (#総合資料館TS): egamiday 3
    • エンターテイメント、アミューズメント、ファーストフード
    • 公共性、文化施設、
    • 消費の偏重、知の揺籃(ゆりかご)
    • 地域性、多様性の軽視
      • 従来の図書館もそうじゃないの?
    • 想定のなかだけのユーザ像にもとづいて図書館のありかたやサービスを設計?
      • 若手研究者問題と大学図書館界
      • 在野の研究者、専門家、一般市民
    • 公共図書館が彼らを救うのは?
      • 公共図書に余裕がない?公共図書館はそんなに使えない?
    • 期待すること
      • 公共と大学、研究をつないでほしい
      • 府民と知的インフラをつなぐ
      • 理性的、科学的思考にできるように
  • 兼清さん
    • 立命館の学芸員さん
    • 大学初の平和ミュージアム
    • オープンにして、貸し出ししない資料室
      • 20世紀の戦争と平和に関する資料
    • 近現代歴史について
      • 資料が豊富
      • 残る資料は本当に豊富か?
      • コト情報(誰のもの?ライフヒストリー)も重要
    • 公開の要請、保存とのジレンマ 
    • 整理について、専攻の学生じゃなくても触らせる(教育)
    • 展示利用のための貸出(調査、画像利用、教材利用)
      • パッケージ化需要(展示会や教)
      • どれだけ公開するか、と同時に何をまとめるかが、利用する時には重要になる
      • 誰の記憶を残していくのか
  • 松岡さん
    • 近代日本ハンセン病を研究していた
    • 何がどこまで提供可能か、
    • 大阪市の市史編纂→資料館とはならず
    • 大阪市史(1901)と新修市史(1996)を保管する史料編(2003)
    • 電子書籍時代に図書館にあるメリット
    • 市史はあくまで上澄み
    • 中核的競争力=地域にわけいる、目録化
    • 大阪市について:都市間競争、昼と夜で人口の差
    • 地域活動を支える枠組みの再編 地域史料を支える余力は減衰
      • 知的インフラの再構築  京丹後市のモデル?
    • 下げる敷居、広げる間口→そこで要請されるミッション、評価基準の再定義(誰でもできる、じゃあ私たちは何をする?)
    • 組織の文化資源の基盤整備、基礎自治体のサポート、防災、人、もの、情報のハブ
    • 「成否は、こちらが『なに』をなすかではなく、相手が『なに』をどう体験するか」(精神科医 滝川一廣氏)

トークセッション1

  • 福島さん
    • 関西の特徴? 文化財や歴史の大きさにたいして、行政セクターが小さい
    • 施設の維持がたいへん。。。
    • 支えてきた資本(個人や企業)が変化。。
    • 大学のプレゼンスが大きくなってきた。図書館、博物館、公開講座
    • 文化資源は多いが、中世への関心に偏っている
    • 新たな価値を発見する文化庁のお仕事? 町並み、フィルム、公文書
    • 残ったものから 遺すもの へ 
  • 江上さん
    • 歴史資料=文化資源ではない
    • 文化資源、学術資源
    • 図書館が博物館が持つべき資源
    • なにかをのこしたければ、目録をとれ、可視化
  • 兼清さん
    • 文化資源というより歴史資料。近現代資料は枠を設定する必要はないのでは?
  • 渡辺さん
    • 資料館は京都府にどんな貢献をするのか?
    • どのレベルで、どんな議論を?
  • 小山さん
    • 京丹後市の方
    • 資源を意義付けない、専門家にマッチングする、資源を引き出して生かす
  • 田中さん(京都学@立命館大)
    • 教員組合の資料が峯山?で見つかる
    • 地域に置きたい、京丹後市の市史編纂室で保存。目録編纂中
    • 目に見えない状況で放置。知っている人の高齢化
    • あったとして誰につなぐべきかわからない
    • 誰につなぐか(大学をオープンにするメリットってこういうことかのかな)
  • 連携を阻害しているものは?連携してもダメな理由は?
    • 江上さん 日々の小さいこと
    • 兼清さん 学内にどんな人がいるかもわからない。顔が見えない。人も資料も目録をとれ。研究と資料の有機的なつながり。プロジェクト、いっしょに働く
    • 松岡さん 公文書館はヘビーユーザ。いろんなことをちょっとずつやっていく。協同
  • 阿児さん(東京工業大)
    • 図書館と博物館の人事交流
      • 再雇用で博物館で働く
    • 卒業生というネットワーク
  • 松岡さん(日経新聞
    • 電子で量は増えてるのに、何を残すかが決まってない現在が危ない
    • 資料を残すことについて、一般的には理解されないと思ったらいい
      • 目に見える成果がないと。。。
  • まとめ
    • 松岡さん:それぞれの文脈で、生活世界に何を残すか
    • 兼清さん:京都・大学ミュージアム連携、連携するときにどんな新しい体験を提供できるのか
  • 江上さん:何をしている人か、相手に。相手って?

トークセッション2

  • 福島さん
    • 2016年 新オープン
    • 府立大学と連携(図書館と文学分と合築)
      • 国際京都学センター
  • 兼清さん
    • 資料を貸してください。貸し借りのハードルを下げるには。(荷物を運ぶにも予算の体力がいる)
    • すみわけをしやすくするための具体的なのを提示
  • 江上さん 
    • 越境するハブ。京都研究する研究者が思い出す場所に
  • 菅さん(阪大アーカイブズ)
    • 府立大学のMとAはどうする
  • フロアから?
    • 利用者としての京都をどう考える?
  • 福島さん
    • 4割が府庁関係者。もっと増やしたい
    • 知的生産インフラになりうる。複合館として図書資料とともに

 

  • 古賀先生
    • 京都学、どの範囲まで広げる?地理、文化、産業、政治?
  • 井口さん(府立総合資料館)
    • 京都府域全体まで、関連地域、現在まで
    • 京都学が学としての定義はすべきでない
    • 現代の京都をどう残していくべきかは
  • 寺社の方
    • 利用しにくい、複写料金も高い。。
  • 福島さん
    • 改善もしているが、資料館に入ったばっかりに利用しにくくなったらいけない
  • 桂さん
    • ウェブサイトはどうなりますか?
      • 現在のは見た目が。。。いまいち
    • 郷土資料館の拡大版にとどまらず、府民が自分達の資料館だというしかけを、まちづくりに資料館が出てくるように
  • 佐久間さん(大阪市立自然史博物館)
    • 文系の議論?理系は?化石とか、環境とか
      • 文化財行政から理科系の議論が抜け落ちている。
    • 博物館資料は解題がないときついから、京都教育を進めよう
    • 市民参加。教育普及セクション。研究分野の魅力を発信するには?ウェブはそのためのひとつの変化球
  • 福島さん
    • ダイレクトに自然史資料を持つことはないが、幅を広げる
    • 文化環境部、となりは植物園
  • 佐藤さん
    • 個別のツテ以外に何かを聞く手段
    • ハブとしてやりやすい機関ではないのか
  • 渡辺さん
    • その地域に関わる人と連携すべきであって、MALはその後
    • 文化情報資源といったときに見落とされるもの
    • 京都府への貢献、インナーの連携ではなく、もっと拡散させて
  • 福島さん
    • 職員は館にいなくていい。ぐるぐる府内を回る
      • 最後にのこる専門性はそれ。余っているところを救う
    • 京都力?は文化(解釈はいろいろ)
  • 鈴木さん(亀岡市文化資料館)
    • 新館構想あり
    • 府民の意見はどのように吸い上げた?

ラストまとめ

  • 松岡さん:市民参加。教育普及セクションをどうやって確立させるのか。宮城の資料ネット。市民の資料への眼差しを変えていく。ダイナミズムが生まれる
  • 兼清さん:参加から参画へ。貸しホール化問題。誰の声を反映するのか。
  • 江上さん:他社への注文は言いやすい=自分たちのできてなさの裏返し?
  • 福島さん
    • 複合施設のモデルに
    • 資料との出会い
    • 関心を持ち続けてください

…メモといいつつ、ほぼフルサイズになってしまいました。
はじめて総合資料館におじゃましたのが、この時で、勝手に(一方的に)親しみを感じています。
私が期待することは、自分が受けたレファレンスについて、あるいは何か仕事をしている時にどんなひと人に資料館を紹介したらいいかもっと知りたいということです。京都に関することならなんでも?得意分野は何だろう?などなど。
カレントアウェアネスの福島さんの報告を読みながら、「公(public)」と「私(private)」について、公私は別々の概念ではなく、「共(common)」という規模を自由に変化させる概念によってつながっている、というのを別のところで聞いたことを思い出しました。

新総合資料館(仮称)整備に向けて
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/shinkan.html