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klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

Free UKSG webinar - COUNTER for Librarians

図書館 文献紹介

UKSG(United Kingdom Serials Group)が行っているwebinarを受講したので記録を兼ねて。

www.uksg.org


www.slideshare.net

テーマはCOUNTER(Counting Online Usage of NeTworked Electronic Resources)について。ざっくりした理解では電子リソースの利用統計の国際標準である。2003年から始まり、現在の最新版はCOUNTER4

www.projectcounter.org


COUNTERについて日本語で読める文献をいくつか。

CA1512 - 動向レビュー:電子ジャーナルの出版・契約・利用統計 / 加藤信哉 | カレントアウェアネス・ポータル
ci.nii.ac.jp
ci.nii.ac.jp


出力できるレポートは、標準13種類、オプション10種類。
おおまかにJournal, Databases, Books and Reference Works, Multimedia, Reports for a Library Consortiumの4つの利用統計レポートがあり、さらにその中で細かく分かれている。例えばJournalの場合...

Report Description Status Status
Journal Report 1 Number of Successful Full-Text Article Requests by Month and Journal Standard
Journal Report 1 GOA Number of Successful Gold Open Access Full-Text Article Requests by Month and Journal Standard
Journal Report 1a Number of Successful Full-Text Article Requests from an Archive by Month and Journal Optional
Journal Report 2 Access Denied to Full-Text Articles by Month, Journal and Category Standard
Journal Report 3 Number of Successful Item Requests by Month, Journal and Page-type Optional
Journal Report 3 Mobile Number of Successful Item Requests by Month, Journal and Page-type for usage on a mobile device Optional
Journal Report 4 Total Searches Run By Month and Collection Optional
Journal Report 5 Number of Successful Full-Text Article Requests by Yearof-Publication (YOP) and Journal Standard


最初にUKSGサイトで受講の登録をして、その時間帯(日本時間で何時かも分かるようになっている。この時は22-23時だった)になったら、スライドと音声による解説が始まる。チャット(らしきもの?)で質問も受けれるようだった。

ライブラリアン向けのCOUNTER入門ということで、最初にCOUNTERの概略が説明され、次にその重要性として

  • 異なる出版社間での比較が可能
  • 専門的な高度な知識を必要としないレポート
  • 操作性の高く分析しやすいデータ

電子リソースのライフサイクルに置いて、重要な位置をしめる「Evaluation」にCOUNTERは、電子リソースの購読・中止・更新の検討材料となる。それはユーザ(学生?)の満足度の向上へとつながる。

ただし、COUNTERレポート自体は、購読有無は加味せずに表示される。利用が0なのか非購読なのか、利用があったものについてもOAオプションによるものなのか購読によるものなのかは、レポートそのものからは読み取ることができない。

利用を継続して観察すること、利用数から単価を算出すること、アクセス拒否数などを総合的に判断することで、よりより評価が達成できる。

COUNTERという標準はあるものの複数の出版社から利用統計を集計することは煩雑になる。そこで…というながれで登場したのが、JUSP(Journal Usage Statistics Portal)。電子リソースの利用統計のポータルサイトサービスである。

JUSP :: Journal Usage Statistics Portal (Cloud)

JUSPについてはささっと触れられていた。

利用統計は電子リソースを評価するただひとつの方法としながらも、ニッチな需要、教育・研究方法の変化、ディスカバリーの重要さ((電子ブックは時に埋もれてしまっているという指摘もあった))、広い視点も考慮する点も指摘された。因果関係と定性データとともに利用統計を扱いましょうという締めで終わった。