読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

SCONUL returnについてのメモ

調べてみました 英語

いくつか気になるキーワードを調べる短め記事シリーズ。
前回がCOUNTERを概観したので、今回はSCONULreturn。

Society of College, National and University Libraries (SCONUL)は、英国・アイルランドの国立大学および国立高等教育機関図書館協会。

SCONUL | Society of College, National and University Libraries

そのSCONULに各大学(機関)が年に一回、報告しているのがSCONUL return。SCONULへの報告として、2004-5年から(2003-4年について遡って)電子情報資源の利用統計についての質問が追加された。*1

邦訳があったので(ありがたい)それを参照する。ちなみに原文へのリンクは切れている。

邦訳:SCONUL 加盟館の電子情報資源(e-Resources):統計が私たちに教えるもの

www.openaccessjapan.com

これによると、論文フルテキスト要求(Full-text Article Requests)と、電子ブックのアクセス数( E-book Accesses)という 「電子尺度」が追加された。これは、2003-5年にかけて行われた、「電子尺度プロジェクト(e-measures project)」の調査結果にもとづいている。電子尺度プロジェクトとは、

2003年から 2005 年にかけて HEFCE-funded Libraries: Outcomes and Measuresproject.の一部として中央イングランド大学のエビデンス・ベースが25の大学図書館と共に行なったプロジェクト。図書館の意思決定と利用者支援に援助し、電子情報サービス用の最新の一連の統計指標と尺度を開発し、SCOUNL と共同で電子情報サービス用の標準的なパフォーマンス指標として、高等教育図書館セクターでテストし、修正し、展開することを目的としていた。
http://www.ebase.uce.ac.uk/emeasures/emeasures

HEFCE(Higher Education Funding Council)とは、英国の高等教育機関への基盤的な経費を配分機関である。英国にはこのような助成機関がいくつか存在する。主たるものがRCUK(Research Counsils UK)とHEFCE。ほとんどが競争的配分であり、前年度の評価に基づいて各部局ごとに交付されるのが基本らしい。

電子尺度プロジェクト(e-measures project)とはCOUNTERとも関係する。COUNTERは2002年に設立されている。COUNTERの存在が彼らのプロジェクトを促進させるようであり、またCOUNTERに一致するようにも進められた*2

報告書でも指摘されているが、出版社やアグリゲータによって入手できる数値が異なっている、そもそもデータが入手できないという問題点も指摘されていた。
現在、SCONULreturnへはどのような統計データを報告しているかというと、JUSP上で専用のメニューとして用意されている。

jusp.mimas.ac.uk

報告用に学年暦であらかじめ期間がセットされ、COUNTER JR1に準拠したフルテキスト要求数がダウンロード可能。CSVでダウンロード可、JUSPにない出版社分はJR1形式で追加することで、SCONUL return用に簡単に編集できる、らしい。アグリゲータ系(ingentaconnect (Publishing Technology), SwetsWise and Ebsco EJS)は別メニュー。

*1:Conyers, Angela. e-Resources in SCONUL member libraries: what the statistics tell us. SCONUL Focus, No.36, Winter 2005, p.65-67.

*2:Conyers, Angela. "Usage statistics and online behaviour." Electronic Resource Management Handbook (2006) http://dx.doi.org/10.1629/9552448-0-3.2.1