klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

OA図書の利用統計:COUNTER R5と Google Analytics

insights.uksg.org少し前に発行された事例紹介を読んでみた。 2020年4月、OAPEN Libraryのが自プラットフォームがDSpace 6にバージョンアップしたタイミングでIRUS-UKがCOUNTER R5(以下、R5)対応した。 それを好機としてOA図書の主な利用統計ツールであるR…

研究データのメトリックスについて(最近よんだもの)

過去に何度か取り上げた利用統計から派生して、研究データにおけるメトリックスについて読んだ文献について2本ほど取り上げる。datascience.codata.orgdoi.org 大雑把な雑感 研究データにおけるメトリックス周辺の最近の動向をざっと追ってみた。 Data Usag…

第 2 回肖像権ガイドライン円卓会議 IN関西

第 2 回肖像権ガイドライン円卓会議 IN関西 2020年2月15日(土) 14:00~17:00 同志社大学新町キャンパス 尋真館 digitalarchivejapan.org14:10~15:00 肖像権ガイドライン(案)の提案 数藤雅彦(弁護士・五常総合法律事務所) 15:00~15:50 現場での課題 …

GakuNin RDMを理解するために『The Realities of Research Data Management』を少し読んだ話

すでに2年以上経過しているが、OCLCから『The Realities of Research Data Management』が公開されている。www.oclc.org先行事例をケーススタディとRDMサービスを構築するための、設計図というか概念を理解するためのレポートである。(という理解)RDMにつ…

プレプリントまわりのあれこれ

博士論文の公表義務化を整理している中で、ジャーナル投稿予定の場合、「そもそもプレプリントサーバって最近、どうなっているのだっけ?」という疑問がふとあって調べていた。 スタート www.nii.ac.jp 概要はここから把握できる。 プレプリントサーバ 投稿…

第2回京都大学研究データマネジメントワークショップ

日時 2019/02/28(10時20分~17時00分) 会場 京都大学理学研究科セミナーハウス http://www.media.kyoto-u.ac.jp/accms_web/event/1613.html報告「京都大学におけるデータマネジネントの現状」 司会:元木 環先生(京都大学学術情報メディアセンター・助教…

研究データとDOI

少し前のニュースで千葉大学附属図書館が研究データにJaLCDOIを付与したと聞いた。 current.ndl.go.jpさらに最近の出来事。とあるデータセットをDOI付きで公開できる自機関の仕組みはないか?という課題があって、その場でいろいろ検討したり、聞いてみたり…

COUNTERまわりのメモ(その2)

ここのところずっと、COUNTERの話ばかり。というのも、利用統計について調査したことが仕事を呼んできてくれて、結果的にCOUNTERとかJUSPのウォッチャーになっている気がする。自分のところのリポジトリに実装したいなぁ…●新しい教材の追加(全体) COUNTER …

Code of practice for research data usage metrics release 1

Make Data Count(MDC)プロジェクト、研究データの評価指標に関する実務指針第1版のプレプリント版を公開 | カレントアウェアネス・ポータル Code of practice for research data usage metrics release 1 [PeerJ Preprints]研究データの利用統計、COUNTER…

COUNTERまわりのメモ

引き続きCOUNTER周辺を追っていくことになったので、ちょこちょこ読んだり聞いたりしていたので、メモ。2017年にリリースされたCoPRelease5であるが、2019年1月から利用開始となる。 2018.8~12 Release4:mandatory Release5:optional 2019.1~4 Release4…

国際社会の中での日本のデジタルアーカイブ:新日本古典籍総合データベースの海外ユーザー調査から

2018年6月23日@大阪学院大学 14:30‐17:00 発表:井原英恵氏 月例研究会案内(情報組織化研究グループ)修士論文として執筆された調査研究 Hanae Ihara. What are the challenges of presenting Japanese cultural memory through digital archives? : the p…

FRBRからLRMへ:書誌情報にかかわる新たな概念モデルについて

2018年4月28日@大阪学院大学 14:30‐17:00 発表:和中幹雄氏(大阪学院大学) 月例研究会案内(情報組織化研究グループ)この手のお話に全く追いついておらず、LRM(IFLA Library Reference Model)の話はほぼ初見。3月に公開された「カレントアウェアネス」…

E-book usage: counting the challenges and opportunities

しばらく何も書いていなかったので、最近読んだものをメモしておく。 電子リソースとかその統計とかについて、関わる機会のなかで「E-BOOKは課題」ということを何度も耳にしていた。スタートは2年前のE-BOOKフォーラムの報告書。 JUSP ebook forum(2016-07) …

機関リポジトリと識別子

気になることを調べる短記事シリーズ~リハビリ編~ふと、複数の機関リポジトリ、あるいは機関リポジトリと出版社サイトというように複数のサーバから論文が公開されることの問題ってなんだろと考えて、ひとつは利用統計がばらけること?と思った。そして、…

COUNTER Code of Practice Release 5 Draft

かえってきた気になったことを調べる短記事シリーズ。2017年1月付でCOUNTER Code of Practice Release 5(以下、Release5)のドラフト版が公開された。docs.google.comCOUNTER実務指針第5版草案公開 フィードバック受け付け中 | カレントアウェアネス・ポー…

「日本目録規則(NCR)2018年版」(仮称)関西検討集会

日時:2017年3月5日 12:30-16:30 会場:大阪市立中央図書館 5階大会議室 内容: NCR2018年版の概要(渡邉隆広 目録委員長) 条文案各章の概要 体現形・個別資料の属性(野美山千重子委員 トーハン図書館事業部) 著作・体現形の属性とアクセスポイント(木下…

CRIS (Current Research Information System)

気になったキーワードを調べる短記事シリーズ。CRIS (Current Research Information System)について、なんとなく「研究者情報データベースでかつ、色々とできるもの」というぼんやりとした理解しかしていなかったので、あらためて文献を読み直してみた。英…

学術コミュニケーションと大学図書館の予想される未来(第18回図書館総合展)

日時:2016年11月09日 (水) 場所:パシフィコ横浜 登壇者: Neil Jacobs(JISC) 深貝保則 (横浜国立大学教授) コーディネーター : 佐藤義則 東北学院大学教授 土屋 俊 大学改革支援・学位授与機構教授www.libraryfair.jpそのうちに資料などがアップされるで…

Serials Price Projections for 2017

ここ最近は、腑抜け状態になっているのでリハビリ代わりにこれを書いている。電子ジャーナルのコストの話から「これを読んだらいいよ」とおすすめされたものをようやく読んだ。Subscription Services | 2017 Serial Price Projections | EBSCOEBSCO Informat…

e-resource usage analysis and statistics

気になったキーワードを調べる短記事シリーズ。 表題はキーワードではなくテーマです。利用統計のためのアグリゲーション・ポータルにはどんなものがあるのかをまとめてみた。 新たなものが分かり次第、随時、追加するつもり。参考にしたものReport on JUSP,…

Standardized Usage Statistics Harvesting Initiative (SUSHI)

気になるキーワードを調べる短記事シリーズ。もうちょっと続く。Standardized Usage Statistics Harvesting Initiative (SUSHI)とは、米国情報標準化機構(NISO)のイニシアティブのひとつであり、COUNTER準拠の利用統計データを自動的にローカル・システムに…

Electronic resource management

気になるキーワードを調べる短記事シリーズ。個人的な記憶だが、Electronic resource managementという単語を最初に聞いたのは、NIIによるERMSの実証実験だったような気がする。www.nii.ac.jpその後、勤め先でERMSを触る機会もなく、また全国にどんどん広が…

SCONUL returnについてのメモ

いくつか気になるキーワードを調べる短め記事シリーズ。 前回がCOUNTERを概観したので、今回はSCONULreturn。Society of College, National and University Libraries (SCONUL)は、英国・アイルランドの国立大学および国立高等教育機関の図書館協会。SCONUL …

Free UKSG webinar - COUNTER for Librarians

UKSG(United Kingdom Serials Group)が行っているwebinarを受講したので記録を兼ねて。www.uksg.org UKSG webinar: COUNTER for Librarians with Anna Franca, King's College London and Lorraine Estelle, COUNTER from UKSG: connecting the knowledge co…

Cited References Explorer(CRExplorer)を触ってみた

Web of Scienceからダウンロードしたデータを分析するソフトウェアCRExplorer公開 | カレントアウェアネス・ポータル昨年のことになるが、Web of Scienceの分析・可視化ツールが公開された。Web of Scienceのデータ自体は自分で取得しなくてはいけないが、細…

『情報の評価とコレクション形成』(わかる!図書館情報学シリーズ第二巻)

長いタイトルになってしまったが、最近よんだ1冊。情報の評価とコレクション形成 (わかる! 図書館情報学シリーズ 2)作者: 日本図書館情報学会研究委員会出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2015/10/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (…

「カリキュラムのキーワードを利用した分野別選書基準について―亜細亜大学図書館の試み」(人文会News No.121より)

ci.nii.ac.jp半年前のものだけど、最近、紹介していただいて読んだもの。本文は公開されている。人文会ニュース 121号 | 人文会公式サイト著者の大石さんは、1996年に選書委員会に関わるようになり、1999年に教員からされた「選ぶ際のキーワードを教えて下さ…

情報組織化研究グループ月例研究会「東アジア地域における書誌コントロールの動向に関する国際フォーラム」

日時:2016年1月9日(土) 発表者: 夏 翠娟 氏(中国・上海図書館システム・ネットワークセンター) 「中国における書誌コントロールの現状:特にBIBFRAMEとLODに注目して」朴 志英 氏(韓国・漢城大学知識情報学部) 「韓国における書誌コントロールの動向…

Article Sharingについて(ユサコニュース 第267号 論文共有をめぐる出版者の動向より)

ユサコニュース(11月)を(いまさら)読みながら、面白い特集だと思った。www.usaco.co.jp ビッグディールが揺らぎ始めたり、インターネットインフラの益々の強化だったり、(デバイス等の)共有化・個別化が進んだり、色々な要因が影響しているとは思うけ…

情報組織化研究グループ月例研究会「イタリアの目録規則REICATの概要」

日時:2015年10月31日(土) 14:30~17:00 発表者 :石田康博氏(名古屋大学附属図書館) しばらくブログを書いていなかったので、リハビリ代わりに参加してきました。 2009年にFRBRを適用させた初の目録規則として有名な、REICAT(レイカット)について、イ…