klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

補足

もう1か月近く前のことになりますが、日図研の研究大会で話題になったFRBRのお話です。
「物理単位は書誌的実体のどこに位置づけられるのか」という質問*1に対して、ぼんやりと回答にあたるものを調べてみました。
FRBR化モデルにおいて、Workという知的・芸術的なまとまりを基底にして書誌的実体を重層的にとらえる視点には単位づけの議論は直接には出てこないようです。
つまり物理単位の考えは、上下に分かれた単行書、3枚組DVDなどの物理的対象物から構成されます。これに対してFRBRモデルはWorkという物理的対象物とは異なるものから構成される議論です。この点において物理単位の視点をFRBRモデルの中に直接あてはめるのは、難しいのではないでしょうか。

もう一つ。話題沸騰中(?)の『図書館猫デューイ』をとうとう借りることができました!
予約して4か月…わーい★
この図書館が成功したのは特別なことをしたのではなくて、主人公である館長さんが何が必要で重要かを判断できて、それに責任を持っていらしたからなのかな…と思いました。そこにデューイがいたのは、奇跡のようだけどある意味当然なのかもしれない、という思いに駆られたほど。

*1:2009/2/24の日記を参照