デジタルサービスの評価:Visitors やResidents への取り組み
こなれない和訳。
1,2年前から英語をなんとかしたい…と考えているが、英語文献よりも短い文章から。
JISCのブログから初めてみよう。最近、ブクマした記事から。
Evaluating digital services: a visitors and residents approach | Jisc
背景およびコンセプト?
David S. White と Alison Le Cornuが2011年に発表した論文*1によると、我々はインターネット利用者を「Visitors(客)」や「Residents(住民)」の動機を持つようになるとして考え始めるようになった。それはオンラインの文脈による。その文脈はインターネットにあったり、その外側にある。社会の痕跡や、他の人々とオンライン上に存在しているということとは離れている。我々は学生や教員がどのように、このフレームワークに入り込むのか、彼らがインターネットを使う方法がどのように約束を高め、教育的体験を高めるのかに関心がある。
論文の補足
この「Visitors(客)」と「Residents(住民)」がポイントのようで。短い文章から、といいながら、結局はちゃんと論文を読まないといけないのですが。。
紹介された論文の抄録だけをなぞった限りは、 Digital Natives≒Residents 、Digital Immigrants≒Visitorsと読み替えた。それにより、ウェブの世界に個人をマッピングする。特にソーシャルメディアの勃興により「place」と「tool」というメタファーがより適切になっていった。「Visitors(客)」と「Residents(住民)」ははっきりと分かれているのではなく、連続体。それは、人々が様々な動機や状況における振る舞いによって、「Visitors(客)」になったり「Residents(住民)」になったりと、揺れ動くことから。
この「Visitors(客)」と「Residents(住民)」へのアプローチにおいて、重要な切り口に「信頼性(credibility)」がある。
はっきりしていることは、信頼性と質(quality)、あるいは関連性(relevance)は常に近接しているわけではないということ。学習者は未だ伝統的な信頼性の記号表現(例えば図書)と結びついている。学習者にとってもっとも大きな変化というと、彼らが学習においてどのようにウェブを使っているのか、どのようにウェブを伝統的な奨学金の書式に関連付けられたものと知覚しているのか、を理解するようになったという点である。簡単に言うと、我々は学生がどのように資料を検索したり評価するのか、またはオンラインとどのようにコラボしているのかについてはっきりと分かっていない。
取り組みの概要
JISCの「infoNet」というITおよびラーニングテクノロジーに関わる、義務教育以後の教育機関のマネージャー向けに提供しているサービスの一つに「infoKits」。これはITおよびラーニングテクノロジーに関するオンライン上の一次資料を集めたリポジトリ*2。その中に
「Evaluating digital services: a Visitors and Residents approach」がある。
Evaluating digital services: a Visitors and Residents approach - Jisc infoNet
これの元?になったプロジェクト。
Netskills: Visitors and Residents。
infokitは人々がウェブを使うように、学習者の習性や動機への視点を、高等教育機関の人々に与えるよう設計されている。また、大学がウェブと関係をもたせ、公的機関とオンライン文化の関係性を考察する。
このVisitors and Residents (V&R) について、さらにV&R mapping processというプロジェクトも。
Mapping process - Jisc infoNet
さらにJisc Digital Festivalでは、このV&R mappingプロジェクトに関するワークショップも行われた。
Workshops | Jisc
*1:Visitors and Residents: A new typology for online engagement by David S. White and Alison Le Cornu.First Monday, Volume 16, Number 9 - 5 September 2011. http://firstmonday.org/ojs/index.php/fm/article/view/3171/3049
*2:英国“JISC infoNet”が提供する、学習・教育に関するリポジトリ情報 | カレントアウェアネス・ポータル 2010年10月5日