研究データとDOI
少し前のニュースで千葉大学附属図書館が研究データにJaLCDOIを付与したと聞いた。
current.ndl.go.jp
さらに最近の出来事。とあるデータセットをDOI付きで公開できる自機関の仕組みはないか?という課題があって、その場でいろいろ検討したり、聞いてみたり(現時点では、機関リポジトリに対するJaLCDOIの研究データへの付与は実験段階だそう)したところ、手持ちのカードでは難しいということになった。
そのときはそれで終わったのだけど、ほかの事例としてはどんなものがあるのだろう?ということで、現時点でのメモ。
DOI登録機関の周辺情報
DataCite
https://datacite.org/dois.html
データにDOIを付与するには、DataCiteに参加するか、現メンバーのどこかと一緒に運営する必要がある。参加にかかる費用は不明。
https://datacite.org/become.html
事例:University of Southampton
library.soton.ac.uk
機関の構成員に対するサービス。学内研究者向けに説明するページ。
PUREを経由して、機関リポジトリにデポジットされたデータセットを、DataCiteのアカウント(メンバーなのか協力機関としてなのか)をもつ同大学が付与するそう。
Crossref
support.crossref.org
出版社向けのページ。ただし、ここではCrossrefが提供するサービスとしては、1.出版物(論文など)の参考文献として、2.出版物とデータの関連タイプを規定する情報を、メタデータのなかに含めることができるもの。何かしらの出版物が前提となっている。
このあたりのタグを追えばいいのかもしれない。
JaLC
japanlinkcenter.org
研究データへの DOI 登録ガイドライン
以下、DataciteなどのDOI登録機関の参加機関として、サービス対象とする国・地域・投稿者・ユーザに対して、研究データへのDOIの付与を行っている。
国・地域レベル
The Australian National Data Service (ANDS)
https://www.ands.org.au/guides/doi
データセットへの付与が可能。
Russian Agency for Digital Standardization (RADS)
出版社
Elseier (Mendeley Data)
www.elsevier.com
Mendeley Dataで研究データ管理が可能。DOI付与も可能。
www.elsevier.com
Springer Nature
www.springernature.com
こちらもデータセットに対するDOI取得が可能
国内事例
地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラム(DIAS) 国立情報学研究所(NII)チーム
その他アーカイブサービス
Zenodo
2017年5月に、DOI付与開始
current.ndl.go.jp