第5回ARGカフェ&フェスト@大阪
第5回ARGカフェ&フェスト@大阪に行ってきました。
日時:2009年8月22日(土)
場所:ドーンセンター
目次:
- 久慈達也さん(神戸芸術工科大学)「新図書館ラボ−神戸芸術工科大学図書館の教育支援」
- 松村真宏さん(大阪大学)「異分野コラボレーションを成功させるたった一つの方法」
- 千本沢子さん(エル・ライブラリー)「名もなき人の」
- 林豊さん(京都大学附属図書館)「クリックしないリンクリゾルバの作り方」
- 三浦麻子さん(関西学院大学)「学会公式サイトのあるべき姿とは!?−日本社会心理学会の(暗中)模索」
- 松下光範さん(関西大学)「5分でわかる情報編纂」
- 小澤かおるさん(首都大学東京博士課程)「図書館できっとできるセクシュアル・マイノリティのサポート」
- 高久雅生さん(物質・材料研究機構、CRESプロジェクト)「21世紀の新しい共同研究について」
- 光森奈美子さん(Lifo)「Lifoってこんなとこ!−関西チームの場合」
- 前嶋淳子さん(ミシガン大学)「Google Books−和解の先に見えてきたもの」
- 黒岩雅彦さん(クボタ)「大企業内“町工場”での情報伝承の試み」
- 水野義之さん(京都女子大学)「生涯学習社会から「生涯研究社会」へ」
開始にあたって岡本さんからのご挨拶がありました。
その中で、学会における託児サービスが出てきました。ARGブログでも紹介されていました。学会会場における保育室(加藤万里子さんによる)が以前にまとめて、紹介されているそうです。会場が男女参画や青少年の育成にかかわる事業にとりくんでおられ、裏テーマとして(?)与えられているそうです。以下、敬称略です。
1.久慈達也(神戸芸術工科大学)「新図書館ラボ−神戸芸術工科大学図書館の教育支援」
- 新図書館ラボについて紹介
- デザインを専門とする大学の図書館として学生にアートとデザインについての「フレッシュな情報を提供」する
- 学生のみならず、一般の人もリンク集として、あるいは素材としての利用の可能性あり。
- アーカイブについての質問あり。
- あくまで新鮮な情報を提供するポータルを目指しているとのこと。
2.松村真宏(大阪大学)「異分野コラボレーションを成功させるたった一つの方法」
- 人工知能、情報処理をバックヤードに持たれる松村真宏さんより、異分野とのコラボレーションの紹介
- 三浦麻子さんとの共同研究。松村真宏・三浦麻子著、人文・社会科学のためのテキストマイニング(誠信書房、2009年)を執筆。
- 山本晶さんとの共同研究
- 商店街との地域コミュニケーション
- 成功の秘訣は「ない」「わからない」「偶然かも」?!
- ですが、3つめの例をとると、もともと商店街に学生と関わりたいという潜在的ニーズがあり、地域の方々と仲の良い付き合いの中で、掬いあげることができたからか。
3.千本沢子(エル・ライブラリー)「名もなき人の」
- Lifo関西遠足でお世話になったエル・ライブラリーから、ネットの世界の「名もなき人の声」について
- ネットにおいては、アクセスすること=つながること=名もなき人の人生に触れる=自らの生への肯定につながるなのではないか。
- ブックマークへの登録
4.林豊(京都大学附属図書館)「クリックしないリンクリゾルバの作り方」
5.三浦麻子(関西学院大学)「学会公式サイトのあるべき姿とは!?−日本社会心理学会の(暗中)模索」
- 日本社会心理学会の公式HPの広報WGの活動から、苦労したことや考えていること
- 研究成果を情報発信する際に、コンセプトなき情報発信ではいけない
- この内容を公式な発表にしますか、という質問あり
- 後日、ARGで資料が発表される予定とのこと
- フリーライドの問題についてフロアからコメントあり
- 運営する個人の力量ややる気に左右されるのではなく、学生を雇うなど制度化(筆者追加)が必要という意見もフロアから出ました。
6.松下光範(関西大学)「5分でわかる情報編纂」
- 松下光範さんの「5分でわかる松下光範」(…?!)
- しかし、5分でその人の経歴や実績などがわかると嬉しくないですか?
- 「5分でわかる●●」●●にキーワードを入れて、動向情報を要約&可視化する。
7.小澤かおる(首都大学東京博士課程)「図書館できっとできるセクシュアル・マイノリティのサポート」
- セクシャルマイノリティの情報ニーズの特徴
- 孤立している(疑問や悩みを共有する人が少ない)
- ネガティブな情報の蔓延
- 情報保障の必要性
- 学校図書館での取り組みの必要性(当事者団体のターゲットが18歳以上が多い)
8.高久雅生(物質・材料研究機構、CRESプロジェクト)「21世紀の新しい共同研究について」
- Webユーザの情報探索行動を研究するCRES
- 所属もバックグランドも異なるメンバーによる共同研究が成功した秘訣は「情報共有」
- タイミング(立ち上げと同時に共有を意識)
- ツール(MLとWiki)
- スタイル(立ち上げ初日にWikiも設置)
- 人(共有を実践し促進しつづける)
9.光森奈美子(Lifo)「Lifoってこんなとこ!−関西チームの場合」
- 私も参加させていただいているLifoの活動紹介&広報
- 後日、ARGカフェ&フェストのレポートも作ります!
- 個人的ですが、ミーティングに参加してくださったみなさま、興味を持ってくださったみなさま、ありがとうございました!
10.前嶋淳子(ミシガン大学)「Google Books−和解の先に見えてきたもの」
- Google Booksのこれからと図書館について
- グーグルは出版業界に進出する?
- 電子ブック業界が寡占状態に?EJのパッケージ契約*1 *2 *3と同じようなビジネスモデルを展開するのか?
- 洋書購入に変化があるかもしれない
11.黒岩雅彦(クボタ)「大企業内“町工場”での情報伝承の試み」
- (株)クボタ内における情報共有、整理の課題
- カンバン(情報を見える化するためのメモや掲示など)が多い
- ライティングスキル
- 人に動いてもらうためには、「自分のためになること」「簡単にできること」がポイントとなる
- Office系の文書管理
12.水野義之(京都女子大学)「生涯学習社会から「生涯研究社会」へ」
- お休みでした
第二部のフェストは、一部の参加が約50名に対して、40名近くいらっしゃり、大変な賑わいでした。
カフェのご挨拶で岡本さんがおっしゃられた「他者と関わる」ことの面白さと難しさを感じました。ただ、今回、勉強してくるとともに、Lifoを宣伝するという目的を持って参加しましたので、自分に話すネタがあるとより交流しやすかったように思います。
登壇者のみなさま、お話ありがとうございました。
主催の岡本さま、貴重な場を提供いただきありがとうございました。
次は、Lifoでレポートを作成しなければ!
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ブックマークまとめ
b:id:klarer-himmel13:t:日記用20090823
*1:国立大学図書館協会 学術情報流通改革検討 WG. 学術雑誌・電子ジャーナル Q&A http://iulwww.lib.iwate-u.ac.jp/EJQandA.pdf (accessed2009/8/23)
*2:東京慈恵会医科大学学術情報センター. 第1回 図書館と電子ジャーナル http://www.jikei.ac.jp/academic/micer/EJsympo01.htm(accessed2009/8/23)
*3:Kenneth Frazier著,尾城孝一訳. 図書館員のジレンマ −ビッグ・ディールのコストについて考える− http://home.q00.itscom.net/ojiro/big_deal.html (accessed2009/8/23)