klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

研究図書館にとってのドキュメント・デリバリー・サービス

第二弾。スウェッツのブログから
Document delivery for academic libraries – is it part of the mix? | SwetsBlog

デジタル化された情報環境における、研究コミュニティや情報発見、さらにはコラボレーションや情報供給の変化をうけて、そのような時代のドキュメント・デリバリーサービス(←時間とお金をかけてまでする)とは?あるいは図書館員に残された知識とはなにか?という問いかけがされている。

といってもこの議論はもちろん、ずっとされていて。

アリー・E.・ジャクソン. ドキュメント・デリバリー・サービスの将来. デジタル環境下におけるILL,ドキュメント・デリバリーとその運用基盤. (図書館研究シリーズ No.38). 2005. 121-134.
http://current.ndl.go.jp/node/8558

CiNii 論文 -  大学図書館とエレクトロニック・ドキュメント・デリバリー (特集:エレクトロニック・ドキュメント・デリバリー)

  • デジタル時代の蔵書構築
    • 目的、ルール、ストラテジーなどは、大学の使命、主要研究分野にもとづく
    • さまざまな媒体が伴う
    • 文献をより安価に早く入手可能に
      • pay per view
  • 著作権
    • デジタル著作権管理
    • U.S. Copyright Officeのシンポジウム(2013.2)の論点
      • リプレイスのための複製権
      • コレクションの保存のマスデジタル化
    • 共有にともなるセキュリティ
  • 紙の本は使われるのか?
    • 21%しか紙の本は使われない(2005-2009)
  • Short Term Loan(STL)
    • デジタル資料を一定期間(1日、1週間、1ヶ月)ほどリースする
    • その後、図書館や個人単位で購入できる
    • 図書館が出版社ごとに処理することで、管理時間を短縮できる
  • 3つのオプションへの疑問
    • マルチタスク利用者は同じものにアクセスできるか
    • ダウンロードやコピーはできるか
    • 研究で共有できるか
    • Blackboardのように1学期利用可能か

これらのサービスは、OPACディスカバリーによってインデックスされた文献と図書館のコレクションのギャップを埋める。

次のブログにつづく。

デジタルサービスの評価:Visitors やResidents への取り組み

こなれない和訳。
1,2年前から英語をなんとかしたい…と考えているが、英語文献よりも短い文章から。

JISCのブログから初めてみよう。最近、ブクマした記事から。
Evaluating digital services: a visitors and residents approach | Jisc

背景およびコンセプト?

David S. White と Alison Le Cornuが2011年に発表した論文*1によると、我々はインターネット利用者を「Visitors(客)」や「Residents(住民)」の動機を持つようになるとして考え始めるようになった。それはオンラインの文脈による。その文脈はインターネットにあったり、その外側にある。社会の痕跡や、他の人々とオンライン上に存在しているということとは離れている。我々は学生や教員がどのように、このフレームワークに入り込むのか、彼らがインターネットを使う方法がどのように約束を高め、教育的体験を高めるのかに関心がある。

論文の補足

この「Visitors(客)」と「Residents(住民)」がポイントのようで。短い文章から、といいながら、結局はちゃんと論文を読まないといけないのですが。。

紹介された論文の抄録だけをなぞった限りは、 Digital Natives≒Residents 、Digital Immigrants≒Visitorsと読み替えた。それにより、ウェブの世界に個人をマッピングする。特にソーシャルメディアの勃興により「place」と「tool」というメタファーがより適切になっていった。「Visitors(客)」と「Residents(住民)」ははっきりと分かれているのではなく、連続体。それは、人々が様々な動機や状況における振る舞いによって、「Visitors(客)」になったり「Residents(住民)」になったりと、揺れ動くことから。

この「Visitors(客)」と「Residents(住民)」へのアプローチにおいて、重要な切り口に「信頼性(credibility)」がある。

はっきりしていることは、信頼性と質(quality)、あるいは関連性(relevance)は常に近接しているわけではないということ。学習者は未だ伝統的な信頼性の記号表現(例えば図書)と結びついている。学習者にとってもっとも大きな変化というと、彼らが学習においてどのようにウェブを使っているのか、どのようにウェブを伝統的な奨学金の書式に関連付けられたものと知覚しているのか、を理解するようになったという点である。簡単に言うと、我々は学生がどのように資料を検索したり評価するのか、またはオンラインとどのようにコラボしているのかについてはっきりと分かっていない。

取り組みの概要

JISCの「infoNet」というITおよびラーニングテクノロジーに関わる、義務教育以後の教育機関のマネージャー向けに提供しているサービスの一つに「infoKits」。これはITおよびラーニングテクノロジーに関するオンライン上の一次資料を集めたリポジトリ*2。その中に

「Evaluating digital services: a Visitors and Residents approach」がある。
Evaluating digital services: a Visitors and Residents approach - Jisc infoNet

これの元?になったプロジェクト。
Netskills: Visitors and Residents

infokitは人々がウェブを使うように、学習者の習性や動機への視点を、高等教育機関の人々に与えるよう設計されている。また、大学がウェブと関係をもたせ、公的機関とオンライン文化の関係性を考察する。

このVisitors and Residents (V&R) について、さらにV&R mapping processというプロジェクトも。
Mapping process - Jisc infoNet

さらにJisc Digital Festivalでは、このV&R mappingプロジェクトに関するワークショップも行われた。
Workshops | Jisc

*1:Visitors and Residents: A new typology for online engagement by David S. White and Alison Le Cornu.First Monday, Volume 16, Number 9 - 5 September 2011. http://firstmonday.org/ojs/index.php/fm/article/view/3171/3049

*2:英国“JISC infoNet”が提供する、学習・教育に関するリポジトリ情報 | カレントアウェアネス・ポータル 2010年10月5日

『資料検索入門』を読んで

資料検索入門 ― レポート・論文を書くために (アカデミック・スキルズ)

資料検索入門 ― レポート・論文を書くために (アカデミック・スキルズ)

今年の1月に刊行されたものですが、最近、ようやく読みだした。まえがきによると、大学初年次の学生にむけて慶應義塾大学でされている「資料検索入門」という授業の集大成であり、そのテキストという位置づけと同時に、同じような授業を担当する大学図書館員に向けた参考書という側面もあるという。1990年代に登場した「情報リテラシー教育」という情報の収集、評価、活用までをカバーした広い(そして掴みどころのない)概念のもと、大学図書館が取り組んできた活動でもある。

内容は5章+附録。

第一章 レポート・論文を書く
第二章 情報の種類と評価
第三章 情報検索の実際―「問い」を立てるまでの情報検索
第四章 統計情報の種類と入手方法
第五章 資料を入手するためには
附録  検索の手引き

ざっと読んだ印象では、第1~3章までがメイン、4章は特殊な事例として別枠、5章は図書館利用案内。おーと思ったのは、章タイトルだけを読むと3章に入りそうな(むしろメインになりそうな)検索の手引き(OPACの使い方、CiNiiArticlesを例とした論文検索、GoogleScholar)が附録として最後に追加されていた点。

もちろん、3章にOPACの説明はあるけれど、例えばどうやってキーワードを選ぶのか、一つの情報から次の情報につなげるにはどうしたらいいのか、自分の論を補強するためにどんなタイプの情報が必要なのかを判断するのか、といった点にフォーカスされているされているように感じた。

文献検索は、研究の始めから、論文を書き上げるまで続く重要で欠かすことのできない作業なのです。(78ページ)

もう少し第三章。「問い」を立てる情報検索に必要なのは、

  1. 面白いというもトピックスを見つける
  2. 面白いと思ったものの関連する情報を集める
  3. 情報を読み込んで知識を増やし、自分の頭のなかを整理する

といったプロセスを踏むことになる。
このような説明を本書では具体例を挟み込むことで、進められている。

少し前後して、第二章も紹介。
第二章はどんな情報源を選べばいいのかを判断する材料として、各情報(図書、雑誌、新聞、参考図書)の特徴と、インターネットの情報の判断基準例を紹介している。これの元の一部はと思われる。
KITIE - Keio Interactive Tutorial on Information Education

第四章は統計の話。統計の集め方は断片的にしか、知らなかったので読んでいて「そうなのか」の連続。さらには活用にまで触れている。おもい引用にあたる注意点と、データを探す目的(そのデータを使って何をしたいのか)をはっきりさせることを指摘している。

もちろん、著者が慶應義塾大学の方々なので、蔵書検索(OPAC)の例として、KOSMOSが例として使われていた。KOSMOSはディスカバリーとしてではなく「蔵書検索(OPAC)の検索」の下に登場した。蔵書目録とディスカバリーの違いをそこまで明確に分けて説明されていない。(ディスカバリー教えるものなのか?という疑問も一方にありつつ)他大学の例として早稲田大学のWINE(OPAC)と九州大学のCute.Search(Summon)が紹介してある。
その他データベースは、日本語ものもを中心に。やNDL-OPAC、JAIROなども簡単に紹介。GoogleScholarはけっこうしっかり説明されている。

まとめ。
他大学の講義内容って文献から知る以外に、直接に教材を見たりすることが少ないので、事例として参考書としてとても参考になった。

あとで読んでみようリスト
CiNii 論文 -  図書館員による情報リテラシー教育〜現在・過去・未来 (特集:情報リテラシーの育成と図書館サービス)
CiNii 論文 -  情報リテラシーを高めてもらうために : パートナーとしてのライブラリアン
CiNii 論文 -  考え学ぶ力のための支援--慶應義塾大学 (特集テーマ 学習環境としての大学図書館)

文献調査も検索する前が肝心―最近読んでる本とライティングについて考えたこと

一ヶ月前に公開されたこちらのブログ記事を拝見した。

技術調査はググる前が肝心 - seri::diary

主にウェブサイト(サービス)を書くことがいつまで経っても苦手なことに、そろそろ何とかしたいなぁとでブックマークをつけたのがきっかけ。
記事を拝見して、自分が作りたいもの、そのためにどんな材料が今手元にあって、何が必要で、その差を埋めるために何が必要かをあまりわからないまま、行き当たりばったりなので、いつまで経っても体系的に学べないのか…と反省しきり。

そして、フローチャートを眺めながら、「これはレファレンスインタビューおよび、レファレンスの流れそのものじゃないか」と思った。そこでレファレンスに置き換えてみた。自分は大学図書館にいる人なので、メインユーザーは研究者と学生のどちらか(あるいはどちらの)性格をもった方々である。今回は学生の場合を考えてみた。そのため、課題の出発点をレポートにした。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/klarer-himmel13/20140208/20140208125156_original.jpg?1391839840


この図を書いたポイントは3点。

  1. 「肝心な部分」はレファレンスインタビューに読み替えることができる
  2. 参考図書は大切
  3. レファレンスインタビューとライティングは密接に関わる
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情報組織化研究グループ2月例研究会 レビュー『Linked Data: Webをグローバルなデータ空間にする仕組み』

日時:2014年2月1日(土) 14:30~17:00
発表者 :
小村愛美氏(神戸大学附属図書館)
テーマ :レビュー『Linked Data: Webをグローバルなデータ空間にする仕組み』
概要:
「Linked Data」、あるいは「Linked Open Data(LOD)」という言葉に接したことのある人は、ここ数年明らかに増えているだろう。図書館の書誌データはこのLinked Data形式と親和性が高いとされ、当グループの研究会テーマにも取り上げられるなど関心の高さがうかがわれる。
 そんな中、本書はLinked Dataの包括的な解説本が初めて日本語に翻訳されたものとして注目を集め、当グループ内にも本書を輪読する勉強会が立ち上げられた。発表者はこの勉強会参加者であり、輪読が一巡したことを受けて本書の内容を紹介させていただく。目録業務の経験も、情報組織への造詣もほとんどない人間がLinked Dataに触れてみた、という視点で語ってみたい。
http://josoken.digick.jp/meeting/news.html#201401

昨年9月の嘉村哲郎さんの発表に伺って、LODのお話を聞く2回め。主な内容は輪読会と、小村さんが見聞きした・学んだことの報告。原著は2011年、日本語版は2013年に刊行された。その間に状況はどんどん進んでいったため、小村さんからの補足や関西での状況なども併せて紹介いただいた。
Linked Open Dataの基礎とこれからの情報活用 2013.9例会(情報組織化研究グループ)

Linked Data: Webをグローバルなデータ空間にする仕組み

Linked Data: Webをグローバルなデータ空間にする仕組み

こちらの本を自分でも読み進めてみたものの、他の方がどんな風に読んだのか知りたくて参加してみた。報告スライドは後日掲載されるそうなので、ここでは簡単な記録を。ちなみに原著者のChristian Bizer氏は現在は、Universität Mannheimにいらっしゃるらしい。

Twitterしながら、メモをとったのでそれも併せて。すでにまとめをしてくださったので、ありがたく。
小村愛美「レビュー『Linked Data』」@情報組織化研20140201 #LinkedData - Togetterまとめ

2014.2.3追記
当日のスライドが発表されました。

140201josoken linkeddata

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2013年の風景―レファレンスあれこれ

年の瀬に、いろいろ混ぜてみた。

このブログは、中の人をぼかして書いているので、かなりぼかした書き方をします。
中の人をご存じの方は、それを補いつつ読んでいただければ。
そうでない方は、すみません。。

egamidayさんの記事を読んで考えてみた。
”うちとこ”のレファレンス・サービス: egamiday
http://egamiday3.seesaa.net/article/383485018.html

自分の前提
勤め先:大学図書館
担当部署:レファレンス

で、改めて"うちとこ"のレファレンスを振り返りつつ、2013年を振り返ってみた。
今年は(も)一日の半分をレファレンスカウンターで過ごした。
レファレンスに答えたり、即答できずに一旦引き受けた「宿題」に取り組んだり、講習会や授業の準備をしたり、レファレンスツールを作ったり、整えたり。案内したり、ツアーしたり、授業したり、イベント企画したり。

今年、読んだ本の中でお仕事を考えるきっかけになったのはこちら

インストラクショナルデザイン―教師のためのルールブック

インストラクショナルデザイン―教師のためのルールブック

インストラクションとは何らかの行動を引き出すための仕掛けである
(島宗理『インストラクショナルデザイン』p. 7)

新しいことを始めるも継続性が無く。根気と時間管理能力と、自分の中にテーマが足りないなぁと。英語論文はあまり読めていなかったのと、ブログに書けなかったのは残念。
ほか、ファシリテーターだったり、講師だったり、お外に呼ばれることがあった。あと、お仕事に関連して文章もちょっと書いた。だけど、自分からやりたいことを声をあげなくてはいけないのだろう、というのが今後の課題。

レファレンスからずれてしまった。自分のところについて書いてみよう。

  • "ILLコンサルティング"、なるほどと思った(この記事を書くきっかけはこの一文だった)
    • 海外ILL、訪問利用
  • 色々、調べて、それでも分からない方が来られる
    • クイックレファレンスは、レファレンスカウンター以外でも行われている
    • だから、レファレンスの数え方って難しい…
    • 研究とのボーダーが曖昧
    • その主題に対して、専門家でない人間(←自分)ができることってなんだろう、と考える
      • 出来たことはいくつかあったし、できないこともいくつもあった
      • 「○○という(綴りが分からない外国人名)が書いた解説文」「とある作家の外国語への翻訳版を一覧したい」「タイトルはわからないけど昔、○○を調べるのに使っていた資料」、原本は無くとも復刻版(やマイクロ、収録記事の一部)があった、元はロシア語の論文だけどそれを英訳したもの
  • 「検索」の前と後
    • 検索技術よりも、検索ツールの選び方・参考文献リストの読み方や、検索結果から資料へのたどり着き方(紙資料の並び方、電子資料のアクセスの仕方、使い方、相互利用の手続き)のお手伝いをするウェイトが高い
  • 学内にある(ハズの)資料の総合窓口
    • 参考文献などに「○○大学所蔵」とだけある場合、具体的にどこが持っているのか(どの図書館・室なのか、研究室なのか、センターなのか…等)を調べて照会する
    • 最近は、自組織のどの機関や組織がどんな資料・情報を持っているのかに関心がある
    • 周りにヘルプをすることも。自分のキャパシティは知れている。だからスタッフの「私はこういうことを知っています、得意です」リストがほしい
  • 色々考えて、今のところ「参考図書は大切」ということに
    • 背表紙だけでも、ほんの一瞬だけでも、毎日、参考図書に触れるようにしている
    • 頭の片隅にある「あそこら辺が役立ちそう」というのが意外に役立つ
    • 何だかんだで参考図書は楽しい
  • 他機関からも多いのはILLを前提とした依頼
    • ページ数、図版の有無、付属資料の有無
    • 学位論文とか、学内発行資料とか
    • お世話になった大学も、お世話する大学も大切。廻り回って自分のところのためにもなる(と思っている)から
  • ユーザは全体のごく一部
    • 割合で考えれば。ただ、現実的に考えると全員に対面サービスはできない
    • レファレンスが間接的に役立つしくみやしかけは何だろうと考える
    • 訪問利用の時に「いってらっしゃい」と言うようになった(たまに)

「直観読みブックマーカー」

こんなイベントにおじゃましてきた。
神戸・灘「古本屋ワールドエンズ・ガーデン」さんにて「直観讀みブックマーカー」を作ろう!
http://www.facebook.com/events/388004977998378/


開催日時:12/16(月)20時~23時頃終了予定
開催場所:古本屋ワールドエンズ・ガーデン
参加費:1000円(ブックマーカーのお土産つき!)
ファシリテーター:むつさとし(「直観讀みブックマーカー」主宰)

※直観讀みブックマーカーとは?
http://tyokkannyomibookmarker.info/
或る休日の昼下がりに、都市をぶらぶらと散歩して、何気なく古惚けた本屋に入り、ふと手にした古書を開き、その一文に天啓のようにハタと心打たれる、あの珍妙不可思議なる体験をご存じ?逍遙の果てに、まるで自分が百年探し求めていたような、美しき言葉と出逢う。出逢ってしまう。そんな偶然の、意外性の、無意識の、閃きの、浪漫の、夢のような読書のエトス(型)を、同好の紳士淑女と楽しみ、そうして出逢った言葉たちを元に本の栞(しおり)を創る高等知的遊戯を「直観讀みブックマーカー」といいます。本と人との新しい出逢い方。さあ、皆さん、ご一緒に、直観讀みブックマーカーしませう。

※直観讀みブックマーカーの作り方
①場に集まります。図書館やカフェや会社や家、公園など、どこでもOKです。そこに、みんなで「直観讀み」したい本を持ってきます。テーマを決めて集めても構いません。②持ってきた本をシャッフルして選び(自分が持参した本はNGです。必ず誰かの本と交換してください)、目を瞑ってページを開いて目についた文章(箴言)を「ブックマーカー(しおり)」に書き出します。本の「タイトル」「作者名」「選んだひと」「日付」も同時に記載します。③作成した「直観讀みブックマーカー」について、なんでその文章が出たのか?を語ってみてください。みんなで感想や思いついたことを話し合います。④話し終えたら終了です。「直観讀みブックマーカー」はお土産として持って帰れます。読書のさいに使用してください。

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フォトジェニックなぶんちゃん(♂)が出迎えてくれます。

直観讀みブックマーカーは、ウェブサイトからもダウンロードできます。
表はイラストと説明書き、裏が直観讀みをして、書き込むスペースです。
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自分が参加した回は、テーマ(問い)を決めてその答えになりそうな本を探して直観讀み、自分の悩みを心にもってそれを他の参加者に念で伝えて(あくまで明言はしない)直観讀み、他の方にきいてみたいテーマで直観讀み、最後にあるテーマについてのクワトレイン(4行詩)を作るための直観讀みという内容でした。

直観讀みをするために、目と閉じて本を開き、文字を読まず、そのまま指で差した場所をそれとします。そこで出会った一節や一文を色々と深読みしたり、面白がったり。

本との出会いをつくるしおりは、渡辺ゆきのさんが主催されているkumoriもあります。
直観讀みブックマーカーは、自分にとってまた新しい「しおり」に出会えた感じです。全部を読まなくていもいい、あえて自分が読まないであろう本(全部を読まなくていもいいので)も手に取る機会が生まれるという点がおもしろいなと思いました。

今回は会場として、古本屋さんを使わせていただいたのですが、本がたくさんある場所ですると、より一層、未知との出会いがあるのではないかと思います。

会の終わりに作ったブックマーカーをまったくランダムに別の本に挟んだのですが、(ブックマーカーテロ?)一堂に会さなくても、巻き込まれる感じもおもしろいなぁと思いました。尾を引くイベント?です。

お買い上げした本たち。
フレドリック・ブラウン/小西宏 訳『天使と宇宙船』
リチャード・バック『イリュージョン』
kobe u cafe bon

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