klarer-himmel13's diary

(旧)図書館の中では走らないでください!から

第2回マイクロ・ライブラリーサミット2014(大阪二日目)

8月30日(土)10:00~20:30(9:30受付開始)
場所:まちライブラリー@大阪府立大学
リマークス 10:00~
マイクロ・ライブラリーの世界へようこそ
1時間目 10:30~
「商業施設・商店街にあるマイクロ・ライブラリー」
・JAMES TAYLOR(和歌山イオンモールのカフェ)
・岡本商店街(スカイプによる中継)
2時間目 11:30~
「医療や福祉の現場でのマイクロ・ライブラリー」
関西医科大学滝井病院
・藤田歯科医院
ランチタイム 12:30~
マイクロ・ライブラリー図鑑!出版トークセッション
2013年のサミット参加ライブラリーが登壇予定です
3時間目 13:30~
公共図書館と連携したマイクロ・ライブラリー」
・北海道恵庭まちじゅう図書館
墨田区ひきふね図書館パートナーズ
4時間目 14:30~
「テーマ・方法にこだわったマイクロ・ライブラリー」
・体育とスポーツの図書館
・おはなしレストランライブラリー
(学生が語り部になる図書館)
5時間目 15:30~
「世代を超えたコラボレーション」
・個人の家を図書館に(奈良大和高田高橋家)
宗教法人の教会を世代を超えた文化拠点に(宗教法人一乗会)
・Youth Library えんがわ
マイクロ・ライブラリーサミット宣言の採択&署名式 17:30~
「マイクロ・ライブラリー宣言」を発表し、署名式を行います。
また、新たに設けた「マイクロ・ライブラリーアワード」2014年の授与式および2015年にむけた募集要綱を発表します。
アフターセッション 18:30~
2015年にできる注目ブックスポットとマイクロ・ライブラリーのコラボレーション
東急不動産 森ノ宮ショッピングモール(東急不動産
立命館大学 大阪いばらきキャンパス(服部利幸先生)
スピーカー:服部利幸(立命館大学教授)、服部滋樹(graf)、中川和彦(スタンダードブックストア)、礒井純充

第2回マイクロ・ライブラリーサミット2014 - まちライブラリー@大阪府立大学

1~5時間目のセッションのみ参加してきました。

マイクロ・ライブラリー サミット 2014 on Livestream
第2回 マイクロ・ライブラリーサミット2014 #mls2014 - Togetterまとめ

公式Ustream(アーカイブ)もとぎゃったーまとめもある以上、特にブログにする必要性は薄いのですが、私的に参加したものは必ず記録をつけるとモットーにした(数年前)ので、思い出しつつ記録。

私自身はマイクロライブラリーに特に縁があるわけでも、今のところ開設する予定もないのですが、「公共って何だろう?」「みんなって誰だろう?」というテーマを働き始める前に薄らぼんやり抱えている。

この「マイクロライブラリーは」(それこそ図書館法のような)法律で規定されているものではありません。ウェブサイトには「個人または小さな団体が、個人の蔵書や地域で集めた本を広く開放し、 閲覧や貸出を行っている私設図書館」と説明されている。今回のサミットでは「マイクロ・ライブラリー憲章(未完成)」も配布された。うっかり、配布物をもらいそこねたので、中身を正確には覚えていないが



というメモを残しでくださっていたので、引用します。


マイクロライブラリーの数だけ思いやカラーがあるなぁという印象でした。共通するキーとしての本、ライブラリー(という名前)がありました。

サミットの頭にマイクロライブラリーのブレーンである、礒井純充さんのお話と昨日のゲストであるTodd H Bol氏のお話を聞きました。

トッド氏は庭先に「巣箱」と呼ぶ小さな箱を使って、「小さな図書館」を始められました。亡くなった両親へそれぞれ1つずつ。廃材や思い出の品を活用した巣箱です。この動きはいまや世界中に広がっているそうです。本を1冊借りて、返すときに1冊寄付してください、と呼びかけているそうです。「まち角の図書館」を思い出したり。

誰でも借りられる誰でも置けるまち角の図書館 - デイリーポータルZ:@nifty

では、発表された11事例に雑多なメモを。

JAMES TAYLOR(和歌山イオンモールのカフェ)

http://wakayama-aeonmall.com/shop/detail/29.html

  • イオンは現代日本における井戸端であり、商店街であり、コミュニティスペースだ
  • カフェで、フラワーアレンジメント+スマフォで写真を撮る技術といった、店と客だけでなく、他のテナント同士が協力する事例が面白かった
岡本商店街~岡本まちライブラリー~

神戸新聞NEXT|社会|“まちの図書館”広がる人の輪 お薦め本、名刺代わりに紹介

  • 駅前にあった公共図書館が一つ先の駅に移転したことをきっかけに
  • まちづくりの観点から、商店街をライブラリーに
  • 7月の植本祭には22施設が参加
関西医科大学附属滝井病院透析センター
  • 週に2,3回通院の必要がある患者への憩いの提供
  • 患者と病院のコミュニケーションの促進
  • さらには院外とも?
  • 置く本は選ぶ(人の死に関するものは避ける)
  • 本というものへの温かみ、ノスタルジー、アナログ感を利用している(印象)
  • 廊下の壁に本を並べる(全て面だし)←これが手すり代わりになったり
藤田歯科医院~まちライブラリー@リエゾンサロン北越谷~

人と人、人と街をつなぐ「リエゾンサロン」|あなた思いの診療と全ての人への健康を|藤田歯科医院・北越谷

  • 北越谷に生まれ育ち、一度、故郷を離れた後に再び越谷に開院
  • 「身近な親類の病気は、自分の健康にも影響する」という思い
  • ゲストや患者が話者になってイベント
  • 手間とコストをかけずに
北海道恵庭まちじゅう図書館

恵庭まちじゅう図書館 | 恵庭市

  • 恵庭市人とまちを育む読書条例」
  • 恵庭市図書館が主体となり立ち上げ
  • 飲食店だけでなく不動産やさんにもライブラリー
  • 「本のまち」とシンプルなアピールの力強さ
墨田区ひきふね図書館パートナーズ

墨田区ひきふね図書館パートナーズ - 墨田区ひきふね図書館パートナーズ

  • ボランティアである一方、かなり自主性が必要な活動
  • プロジェクトリーダー養成講座位
  • ガバナンス条例の一貫として
  • ぬいぐるみのお泊り会やビジネス支援
  • 図書館の中にまちライブラリー(月1度登場)
体育とスポーツの図書館

NPO法人体育とスポーツの図書館

  • 引退した元体育教師とその友人たちによる立ち上げ
  • 2012.12時点で3万点以上にのぼる
  • 体育とスポーツは文化
  • 図書や雑誌のみならず一枚物資料を所蔵(一点もの)
島根県立短期大学 おはなしレストランライブラリー

おはなしレストランライブラリー - おはなしレストラン|島根県立大学短期大学部(松江キャンパス)

  • 学生による読み聞かせと専任司書による運営
  • 授業科目としての読みきかせ
  • 絵本専門の図書館
  • 学内外への開放
  • 子供の成長と学生の成長
まちライブラリー@大和高田春枝文庫

大和高田の高橋さん 自宅で来月「私設図書館」 奈良 - MSN産経ニュース

  • 亡くなった妻のコレクションを利用
  • 約2,000冊
宗教法人の教会を世代を超えた文化拠点に~まちライブラリー@宗教法人一乗会
  • 高齢化する宗教法人道場を改築
  • 地域の子供を巻き込んだイベント
  • 「ライブラリーを開催」という表現が新鮮だった(ライブラリーは動詞なのか)
Youth Library えんがわ

図書館 - Youth Library 【engawa】 ページ!

  • 新宮市の市議による図書館活動
  • 古い民家を利用
  • 学生むけの「秘密基地」
  • 学生も図書員として運営に携わる
  • 部活動もある(園芸したりイモリを飼ったり)
  • 簡易なユースホテルとしての側面

感じたこと

  • 人とのつながり、コミュニティづくり、まちづくりの手段
  • 誰と誰をつないで、どういうことを起こすのかはそれぞれのライブラリーによってかなり違う
  • 具体的なイメージを企画のときに持つことが大切だなぁと

EBSCO Opens Metadata to Third-Party Discovery Services

何とか続けようとしているシリーズ。

はるか前の記事、2ヶ月以上前になりますが、EBSCOによるメタデータを提供方針についてのまとめ

EBSCO Opens Metadata to Third-Party Discovery Services - The Digital Shift

その前にプレスリリースが4月付で発表されました。
EBSCOが、ディスカバリー・サービスのベンダーに対する同社のデータベースのメタデータを提供方針を発表 | カレントアウェアネス・ポータル

ディスカバリーについてちょっと調べて考えることがあったものの、通常業務ではサービス面に気が取られて、裏の仕組みをしることが疎かになっていたので。この機会に1本読んでみました。

続きを読む

学位論文の利用に関するメモ

暫定版につき随時更新予定

図書館における学位論文の利用案内について、各大学で異なる部分があること、また、学位規則の一部改正によって、従来の印刷公表に代えて、インターネットを利用して公表することとなったことで、各大学図書館でどのようにナビゲートされるのだろう、と思ったので、少しずつまとめていこうと思います。


2014/6/25追記
はてブコメントを読んで、二つの内容をまぜこぜに書いてしまったことに気が付く。
「そもそも学位論文(全体)はどのような利用案内がされているのか」と「学位規則の改正を受けてどのようなお知らせされているのか」の二本立てでお送りします。

学位論文の利用案内について

まずは、学位論文の利用案内(主に複写の扱い)について

閲覧のみ可、複写は著者の許諾が必要

例:
北海道大学
f:id:klarer-himmel13:20140624224634j:plain
→旧制学位論文 : 4564件(-昭和37)も所蔵有り

東京大学
f:id:klarer-himmel13:20140624230639j:plain
→館室によって取り扱いが異なる

京都大学
f:id:klarer-himmel13:20140624224835j:plain
→附属図書館では博士学位論文は貴重書に準ずる取扱いをしている
→館室によって取り扱いが異なる

関西大学
f:id:klarer-himmel13:20140624225006j:plain
→こちらも貴重書扱い

広島大学
f:id:klarer-himmel13:20140624225549j:plain
→「広島大学学位論文論題データベース(準備中)」が気になります

閲覧可、複写は著作権の範囲内で可

おおむね半分まで複写可、全頁複写は著作者の許諾が必要

慶応義塾大学
f:id:klarer-himmel13:20140624225340j:plain
→著者の許諾の仲介を図書館が行っている?

著作権法の定めにより学位論文を著者の許諾なしに複写することは禁じられています。(ただし、博士論文は公表された著作物として扱われるため、一般の図書同様、全体の2分の1までは複写が可能です)。また、許可申請には著者との連絡に時間がかかる場合や、謝絶される事もありますので、予めご了承ください。

神戸大学
f:id:klarer-himmel13:20140624225821j:plain

インターネット公開に関する学位論文の利用案内

次に平成25年度以降の学位論文のアナウンスについて

国立国会図書館
f:id:klarer-himmel13:20140624231445j:plain
→閲覧可、複写については「電子形態、印刷物いずれについても、著作権法において定められている範囲において、複写物の提供を行います。ただし、電子形態の場合、複写に関するシステム及び運用が整備されるまでの間は、複写サービスを行いません。」(2014/6/24現在)

名古屋大学
f:id:klarer-himmel13:20140624230821j:plain
→「H25年4月以降に学位授与された論文は原則として名古屋大学学術機関リポジトリで公開されています。名古屋大学学術機関リポジトリに未収録の主論文は中央図書館の専用端末で閲覧していただきます。」

早稲田大学
f:id:klarer-himmel13:20140624231402j:plain
→「学位規則の改定により、2013年4月1日以降に学位授与された博士論文は、原則としてインターネットを利用して公表されることになりました。本学でも早稲田大学リポジトリ(DSpace@Waseda University)を通じて順次公開していく予定です。」
国立国会図書館デジタル化資料も一緒に案内されているので分かりやすい

情報組織化研究グループ6月例研究会「デジタル化資料のデータベース(NDL,HathiTrust等)と連携した検索環境整備」

日時:2014年6月14日(土) 14:30~17:00
会場:大阪学院大学
発表者:大西賢人氏京都大学附属図書館)、鳥谷和世氏(神戸大学附属図書館)、柴田育子氏(一橋大学附属図書館)
国立情報学研究所教育研修事業 平成25年度学術情報システム総合ワークショップ成果物
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/ciws/report/h25/index.html

平成25年度の学術情報システム総合ワークショップでも研究成果発表。
教育研修事業 - 学術情報システム総合ワークショップ - カリキュラム- 平成25年度

最終報告は、上記ウェブサイトに掲載。その他、 ku-librarians: 図書系職員勉強会の記録も
2014-04-18 - 勉強会の予定・記録 - ku-librarians: 図書系職員勉強会

資料はウェブサイトに掲載済みなので、簡単にまとめと記録+αを。

  • テーマ:デジタル化資料のデータベース(NDLサーチ, HathiTrust等)と連携した検索環境整備
  • 目標:CiNii BooksとNDLサーチ, HathiTrust等のデジタル化資料DBとの連携の可能性をさぐる
  • 調査目的:各DBがもつ識別IDをキーにしたリンクの可能性を調査


冊子体書誌とデジタル化資料がリンクしていない、そのためユーザ(利用者とサービス担当者も含め)がデジタル化資料を検索しにくい現状への解決策として、各DB間をIDでリンクさせる、そのためのIDでマップの作成(各DBがどのようなIDを使っているか)を半年かけておこなわれた。

簡潔にまとめてあるので、翻訳するまでもないが、CiNiiBooks×NDLサーチ・HathiTrustを探るための、キーとしてのID。

発表は大西氏からであったが、3人分の発表をしていただいた。テーマはそれぞれ、

  • 鳥谷:CiNii Books, NDLサーチ, NDLデジタル化資料のIDマップ作成に向けた調査/検討
  • 大西:CiNii Books, HathiTrustのIDマップ作成に向けた調査/検討
  • 柴田:CiNii Books, WorldCat(xISBN), HathiTrustのESTCの識別子を使用したIDマップ作成に向けた調査/検討

3名の調査内容を簡単に記録しておく。

JPNOを含む/含まないNC書誌データの分析(対NDL)
  • NC書誌(1968年以前)のうち、JPNO(全国書誌番号)を持つNC書誌は全体の2割
  • JPNOを持たない8割に対してタイトル部分/完全一致検索、および出版年とのAND検索で1件のみヒットしたものの同定可否
    • NC書誌から:76-88%の間で同定可能
      • 書誌作成単位が異なるため和古書は除外
    • NDL書誌から:76-97%の間で同定可能
  • NDLデジタル化資料が物理単位での書誌作成が基本のためか、1件ヒット率はNC書誌からの方が低い
  • すでにJPNOを保有するNC書誌も100%正確ではなく(流用の時に消し忘れ?)、対応するNDL書誌を網羅していない
  • ユーザからのフィードバックによる保有するJPNOの精度を評価し、反映させるしくみ

参考:

たぶん、このあたりとも密接に関係するのだろうと思う
教育研修事業 - 国立情報学研究所実務研修 - 過去の記録 - 平成24年度
質疑応答の時もIDでマップは書誌に持たせるのではなく、外部
に持つイメージをしているというお話もあった。

CiNii Books, HathiTrustのIDマップ作成に向けた調査/検討
  • HathiTrustのデジタル化資料のうち、日本からもアクセスできる(=パブリック・ドメイン)ものは3割に対して、ID分析を行う
  • 上記のHathiTrustとNC書誌のIDによる書誌同定調査
    • ISSN→N1から7(最初のN文字)までのタイトル一致による検証:9-7割の間で一致
    • ISBB→N1から7(最初のN文字)までのタイトル一致による検証:N5から8割で安定
    • LCCN*1→N1から7(最初のN文字)までのタイトル一致による検証:不一致の割合は変化なし*2
    • OCLC#*3→N1から7(最初のN文字)までのタイトル一致による検証:8-5割の間で一致
  • 同定可能な書誌数が多いLCCN。NC書誌のLCCNをどう活用するか
  • ISSN,ISBNの精度は他と比較して高い
  • タイトルと出版年のみの同定は同定率は減少するが同定可能
  • 日本語コンテンツの分析の必要
CiNii Books, WorldCat(xISBN), HathiTrustのESTCの識別子を使用したIDマップ作成に向けた調査/検討
  • NC書誌のうち、注記記述されたESTC(English Short Title Catalogue)をキーにして、HathiTrustとのリンクの検証
  • ESTCのあるNC書誌→NCタイトル→WorldCat APIを利用してOCLC#を取得→HathiTrustを検索
  • HathiTrustのメタデータがそもそもESTC#を保有していない(9%)
  • 保有していたとしても完全一致、ほぼ一致も半数を超えない
  • ESTC#をキーにしたWorldCat経由でのHathiTrustのリンクは困難

先に書いたが、IDマップは書誌に含むのではなく、外部に持ち、閲覧のみならず、目録作成、ILL業務でも汎用できる可能性を持つ。また、他のサービス(件名、DB連携、ディスカバリー)との情報提供も考えられる。

他のサービスへのリンクは大切。ユーザのフィードバックを活かせる仕組みは大切。

*1:質疑応答の際に言及があったのだが、時代によって?目録規則の改訂によって?変わっている、らしい。何がどう違うのか把握できたら追記します

*2:ここだけ検証方法が異なっていて、上がタイトルの一致のみだけであったが、出版年も検証されていた

*3:同上。こちらも時代によって変わっている、らしい

Coursera体験記―Metadata: Organizing and Discovering Information

ようやく終了した記念に。
昨年の夏にいただいたご縁で、OCWMOOCsについて関心を持つようになり。
最近だと日本版MOOCSとしてgaccoなども。
gacco The Japan MOOC | 無料オンライン大学講座「gacco」登録受付中!

自分でどんなものなのか体験してみようということで、下記のコースを約半年かけて取り組んだ。MOOCsの感想+α。

Metadata: Organizing and Discovering Information
https://www.coursera.org/course/metadata

最初にカレントアウェアネスから知った
Europeanaのメタデータについての講義がノースカロライナ大学のMOOCで公開 | カレントアウェアネス・ポータル

Courseraは日本だと、東大が参加している。


2013/11/2:登録
→メールアドレスと簡単なパスワード設定。名前のみ。これでどうやって属性を判断しているのだろうと思っていたら、登録後にプロフィール設定がある(任意)

●概要
基本的にメインの「COURSE」はビデオレクチャーを視聴するというかたちだった。
教材は動画とテキストのかたちでもダウンロードできる。その他に「Homeworks」があり、正誤をチェックすることで理解度を確認できるようになっている。

  • COURSE
    • Announcements
    • Video Lectures
    • Downloads
  • EXERCISES
    • Homeworks
    • Surveys
  • ABOUT THE COURSE
  • COMMUNITY

ビデオレクチャーは全部でUnit8まで。その中がさらに話題によって、細かく分かれているので、ビデオレクチャーの最小単位は10分前後(3分~15分)の動画。「Homeworks」はその最小単位の動画ごとに1-2問出題される。繰り返し挑戦可。
Unitの終わりには、先生と他の専門家との対談@スカイプが掲載されることもあり。


●進め方
→朝の通勤時間を使った。毎朝、最小単位の動画を1本ずつ視聴*1

●環境
Kindle Fire HDおよびKindle Fire HDX*2の7インチ。特に不便は感じなかった。
Kindleのブラウザで動画をダウンロードして視聴していたが、5月ごろ、Androidアプリがリリースされたので、以降、アプリ内で視聴。
パソコンと比較してそこまで不便は感じなかった。ただ、パソコンのブラウザではHomeworkは最小単位の動画の終わりごとに出題されるのだが、動画をダウンロードして使うとそれができない。ただ、Homeworkのタブからすればいいのでそこまで差異はない。

●修了
今回は期限を過ぎてしまったので、そもそも修了条件をみたすことができなかった。
80%以上で合格。

●感想
メタデータの基礎となるDublin Coreから、FRBR、RDFXMLHTML5など多岐にわたってまとまって知ることができた。しかしながら、こちらの英語力と基礎知識の問題で、レベルが高くて途中で、心が何度も折れた。
技術的な話もあるのだが、「メタデータはなんのためにあるのか」「どこまでが十分なメタデータといえるのか」「ユーザの行動においてメタデータはどのような役割を果たすのか」という、理念というか姿勢というものを受講者に伝えようとしているように感じた。自分の理解度は低いながらも何とか受講できたが、Coursera側の速度には到底、追い付いていない。コミュニティを覗いては見たものの、特にコミュニケーションは取れなかったので残念。掲示板を見るとどれも最終更新日が半年前だったり。「Thank you Prof Dr Jeffrey」の書き込みを読んで、ここなら書けそうだなとか。
登録したメールアドレスには、定期的にお知らせが来る。オススメもレコメンドされる。今度は何を受講しようかな。次は日本語にしようかなぁ。。

*1:本当はもっと早く進められるのだが、英語が苦手なのでこれが限界だった…

*2:途中でKindleを壊した

研究図書館にとってのドキュメント・デリバリー・サービス

第二弾。スウェッツのブログから
Document delivery for academic libraries – is it part of the mix? | SwetsBlog

デジタル化された情報環境における、研究コミュニティや情報発見、さらにはコラボレーションや情報供給の変化をうけて、そのような時代のドキュメント・デリバリーサービス(←時間とお金をかけてまでする)とは?あるいは図書館員に残された知識とはなにか?という問いかけがされている。

といってもこの議論はもちろん、ずっとされていて。

アリー・E.・ジャクソン. ドキュメント・デリバリー・サービスの将来. デジタル環境下におけるILL,ドキュメント・デリバリーとその運用基盤. (図書館研究シリーズ No.38). 2005. 121-134.
http://current.ndl.go.jp/node/8558

CiNii 論文 -  大学図書館とエレクトロニック・ドキュメント・デリバリー (特集:エレクトロニック・ドキュメント・デリバリー)

  • デジタル時代の蔵書構築
    • 目的、ルール、ストラテジーなどは、大学の使命、主要研究分野にもとづく
    • さまざまな媒体が伴う
    • 文献をより安価に早く入手可能に
      • pay per view
  • 著作権
    • デジタル著作権管理
    • U.S. Copyright Officeのシンポジウム(2013.2)の論点
      • リプレイスのための複製権
      • コレクションの保存のマスデジタル化
    • 共有にともなるセキュリティ
  • 紙の本は使われるのか?
    • 21%しか紙の本は使われない(2005-2009)
  • Short Term Loan(STL)
    • デジタル資料を一定期間(1日、1週間、1ヶ月)ほどリースする
    • その後、図書館や個人単位で購入できる
    • 図書館が出版社ごとに処理することで、管理時間を短縮できる
  • 3つのオプションへの疑問
    • マルチタスク利用者は同じものにアクセスできるか
    • ダウンロードやコピーはできるか
    • 研究で共有できるか
    • Blackboardのように1学期利用可能か

これらのサービスは、OPACディスカバリーによってインデックスされた文献と図書館のコレクションのギャップを埋める。

次のブログにつづく。

デジタルサービスの評価:Visitors やResidents への取り組み

こなれない和訳。
1,2年前から英語をなんとかしたい…と考えているが、英語文献よりも短い文章から。

JISCのブログから初めてみよう。最近、ブクマした記事から。
Evaluating digital services: a visitors and residents approach | Jisc

背景およびコンセプト?

David S. White と Alison Le Cornuが2011年に発表した論文*1によると、我々はインターネット利用者を「Visitors(客)」や「Residents(住民)」の動機を持つようになるとして考え始めるようになった。それはオンラインの文脈による。その文脈はインターネットにあったり、その外側にある。社会の痕跡や、他の人々とオンライン上に存在しているということとは離れている。我々は学生や教員がどのように、このフレームワークに入り込むのか、彼らがインターネットを使う方法がどのように約束を高め、教育的体験を高めるのかに関心がある。

論文の補足

この「Visitors(客)」と「Residents(住民)」がポイントのようで。短い文章から、といいながら、結局はちゃんと論文を読まないといけないのですが。。

紹介された論文の抄録だけをなぞった限りは、 Digital Natives≒Residents 、Digital Immigrants≒Visitorsと読み替えた。それにより、ウェブの世界に個人をマッピングする。特にソーシャルメディアの勃興により「place」と「tool」というメタファーがより適切になっていった。「Visitors(客)」と「Residents(住民)」ははっきりと分かれているのではなく、連続体。それは、人々が様々な動機や状況における振る舞いによって、「Visitors(客)」になったり「Residents(住民)」になったりと、揺れ動くことから。

この「Visitors(客)」と「Residents(住民)」へのアプローチにおいて、重要な切り口に「信頼性(credibility)」がある。

はっきりしていることは、信頼性と質(quality)、あるいは関連性(relevance)は常に近接しているわけではないということ。学習者は未だ伝統的な信頼性の記号表現(例えば図書)と結びついている。学習者にとってもっとも大きな変化というと、彼らが学習においてどのようにウェブを使っているのか、どのようにウェブを伝統的な奨学金の書式に関連付けられたものと知覚しているのか、を理解するようになったという点である。簡単に言うと、我々は学生がどのように資料を検索したり評価するのか、またはオンラインとどのようにコラボしているのかについてはっきりと分かっていない。

取り組みの概要

JISCの「infoNet」というITおよびラーニングテクノロジーに関わる、義務教育以後の教育機関のマネージャー向けに提供しているサービスの一つに「infoKits」。これはITおよびラーニングテクノロジーに関するオンライン上の一次資料を集めたリポジトリ*2。その中に

「Evaluating digital services: a Visitors and Residents approach」がある。
Evaluating digital services: a Visitors and Residents approach - Jisc infoNet

これの元?になったプロジェクト。
Netskills: Visitors and Residents

infokitは人々がウェブを使うように、学習者の習性や動機への視点を、高等教育機関の人々に与えるよう設計されている。また、大学がウェブと関係をもたせ、公的機関とオンライン文化の関係性を考察する。

このVisitors and Residents (V&R) について、さらにV&R mapping processというプロジェクトも。
Mapping process - Jisc infoNet

さらにJisc Digital Festivalでは、このV&R mappingプロジェクトに関するワークショップも行われた。
Workshops | Jisc

*1:Visitors and Residents: A new typology for online engagement by David S. White and Alison Le Cornu.First Monday, Volume 16, Number 9 - 5 September 2011. http://firstmonday.org/ojs/index.php/fm/article/view/3171/3049

*2:英国“JISC infoNet”が提供する、学習・教育に関するリポジトリ情報 | カレントアウェアネス・ポータル 2010年10月5日